葬送のフリーレンの電子書籍が安いのはどこ？まとめ買いで全巻安く読む方法を徹底解説！

勇者が魔王を倒した後の後日譚という設定が、まず素晴らしい漫画です。ゲームの世界では、ラスボスを倒したところでエンディングを迎えますが、そこから先にも彼らの人生は続いていくわけで、そこに焦点を当てようという、原作者の発想力に驚かされます。
主人公は、勇者一行の魔法使いであった、長命種族であるエルフのフリーレン。彼女からしてみたら、一瞬のうちに消えていなくなってしまった人間種族である勇者との旅を、後日、改めて振り返る旅に出るというのが物語の大筋です。そして、その旅の途中でのエピソードが、各話の物語になっているのですが、それが本当に面白い。
色々とお気に入りの話はあるのですが、個人的にお気に入りなのは、一時期、フリーレン一行に加わって旅をしていた僧侶ザインの話です。
ザインは、フリーレンも含めて、精神的にお子ちゃまばかりのパーティーにあって、唯一の精神的に大人の人間。大人の弱いところ、ダメなところも見せつつ、頼ってもいいと思わせる懐の深さを見せてくれて、格好良いです。
ザイン、RPG的には、途中だけパーティーに加わって、その後離脱してしまうキャラクターのような感じなんですが、できれば、また戻ってきてくれないかなと期待しています。
フリーレン一行、攻撃系の魔法使いとソルジャーはいるんですけど、回復や解呪を担う役がいないんですよね。ここから先の魔族との戦いには、絶対に必要だと思うんですけれど。
「葬送のフリーレン」、こんな風に、RPGが好きな人にとっては、ゲーム世界とのつながりを考えながら楽しめますし、それがなくても、純粋に漫画としても、とても面白いです。絵もきれいなので、少年漫画にありがちな暑苦しい絵が苦手な方にもおススメできる漫画だと思います。

今までにない斬新なお話。シュチュエーションだけでどんな展開になるんだろうと読みたくなるような作品ですね。話の内容なんですが、無事、敵魔王を倒して、パーティを結成して10年の月日が流れていて、みんなから祝福されてこれにてめでたしめでたし。ってところから話が始まるんですよ。こんな作品聞いたことも見たこともないから、本当に考えた時点ですごいっておもってしまいましたね。勇者サイドから視点が描かれているんじゃなく、主人公がエルフになっていてエルフ視点で描かれているからまたおもしろくていい。人間とエルフの違いが時間軸が全然違うということなですよね。エルフはかなり長い時間生きれるから、人間なんてその一瞬で死んでしまうんですよ。そこをまたおもしろおかしく皮肉にも描いているところとかも絶妙にうまいですね。本当に作者さんよくこんな作品を思いついたなぁっておもってしまいました。天才が現れた瞬間かもしれませんね。特に大きなイベントがその後勇者たちにあるわけでも、波乱万丈な人生がまっているわけでもなくえてして、普通の平和な人生を全うするんですが、それぞれが色んな人生を全うしているから、なんとも言えない切ない感じもまたいいんですよね。

淡々とした運びの中に、長い長い時の流れが滲みてくるような、素晴らしい作品です。
長命種であるエルフのフリーレンは、その寿命と強大な魔力ゆえに他種である人間との感覚にもズレがあります。しかし、共に旅をし戦った仲間である勇者（人間）が亡くなり、ようやく彼女の心に、未来という変化に富んだ道が拓けたのでした。勇者の足跡を辿り、老いるかつての仲間や知人と会い、人間の若者を弟子にする。わたしたち人間はどうしても時の流れを嘆きがちですが、果たしてフリーレンはどうなのか。違う世界と時を生きる彼女の生き方を、いつの間にか、いつまでも見ていたくなります。
見どころはやはりその世界観と、キャラ同士の掛け合いです。お互いに寄りかかりすぎない関係が、時に辛辣なツッコミを交えつつ楽しく続いていくので安心して読めます。
また人類の敵である魔族とのやりとりも注目です。80話あたり、黄金郷のマハトという魔族とフリーレン、そして関わる人間たちとの会話は非常に緊張感があります。生態、倫理観などすべてが根本から異なるために、結局は人間が害されたりと言葉が通じても通じない、それが魔族のはずなのです。それでもなお続く対話がどのように決着をつけられるのか、今後もぜひ追っていきたいところです。

まず絵が好きです。
柔らかいイラストみたいな絵が良いと思います。それと、その柔らかい絵線がイカされるゆっくりとした話の作りと、展開がのんびり読めて好きです。
普段は、ゆっくりと日常(?)的ですが、戦闘が始まると魔法がしっかり描かれていて緩さと、ハードさが上手く切り替えられていて読みごたえがあります。
童話に近いのかもしれません。ファンタジーだからかもしれませんが。
それと、キャラクターのしっかり作られていて話を邪魔することなく、各キャラクターが話をもっていてそれが話が進むにつれイカされていく。まさに、作品と共にキャラクターが成長していく。それもこの作品の楽しみの一つかと思います。特に成長が著しいのが主人公フリーレンの弟子フェルンです。能力的な事だけでなく、感情と言う面での成長が兎に角デカイ。登場当初は技とらしいくらいの人形か？って位の無感情でしたが、話が進むにつれルーフリーレンのお気楽に引っ張られているのか静かに、静かに感情を見せるようになり、最近では怒ってフリーレンに三つ網をする程に。この成長を際立たせるのが男子一点のシュタルクでしょう。シュタルクが入った事で女の子らしさが見立ちやすくなり、成長が際立って見えるのだと思います。
勿論、キャラクターの良さをイカしているのは、先に書いた通りゆっくりとした絵線と構成の上手さだと思います。

『葬送のフリーレン』の一番の斬新さは、その設定にあります。ほとんどの剣×魔法の作品が敵を倒すまでにフォーカスするのに対し、『葬送のフリーレン』は魔王を倒したあとの勇者について描かれています。「終わったところから始まる物語」。これだけで、読者に手に取らせるには十分ではないでしょうか。
フリーレンは何百年と生きるエルフ。魔法にしか興味を持たなかった彼女は勇者ヒンメルに誘われ、魔王退治の旅に出ます。最終的に一行は魔王を倒し、世界に平和をもたらしますが、その間に様々なことが起きます。それから長い時間が経ち、ヒンメルをはじめ、勇者一行はみな、亡くなります。フリーレンは喪失感に襲われ、その時初めて、人間とは何か、自分がヒンメルたちに持った感情とは何か、疑問に思い、その疑問に名前を与えるために再び、旅に出ようとするのでした。
新しい旅には、かつての仲間・ハイターに拾われ魔法使いとして修業を重ねてきたフェルンや戦士アイゼンの弟子であったシュタルクなども加わります。彼らとともに、フリーレンはヒンメル一行たちと旅した町や村をたどり、かつての旅の意味を知り、そして今回の旅に意味を見出していくようになります。
美しい絵。とらえどころがないけれど実は可愛くて面倒見のいいフリーレン。彼女を決して見捨てないフェルンやシュタルク。人間とは、魔法とは、時間とはと問いかけてくる、どこか哲学的であるながらエンターテインメント性を失わない漫画です。

フリーレンは１巻から作画かとても安定していて、女性キャラも男性キャラもとてもいきいきした表情をしています。ファンタジー系漫画ですが、魔王討伐はすでに１巻で済んでいるため物語の初めはほのぼのしたエルフの日常のようなお話になるかと思いましたが、感情の豊ではないエルフが仲間達との冒険で得た感情を整理するために次の世代とまた新しい旅をするという特殊な設定になっています。仲間だったパーティーメンバーは割とあっさりと死んでしまいますが、どちらかと言えば死んでしまってからフリーレンが思い出す過去の彼らの話を思い出すシーンの方が胸があつくなります。冷めているとも感じるフリーレンの発言ですが、以前の旅の軌跡をたどる旅に、勇者を思い出し彼ならそうすると面倒ごとに率先して参加する姿はとても生き生きしています。また作中は仲間としてのポジションで語られる勇者ですが、トランクの中にあった指輪の話をしたときに、ほんの少し恋心のような描写もあり物に執着しないフリーレンが、指輪を探して大切そうにするシーンはいままでのフリーレンのイメージが一瞬で変わるほど少女の顔をしています。強すぎる魔法使いとしての一面と、だらしないエルフの一面のバランスがとてもよくギャグとシリアスのバランスのよい作品です。